Life SUCKS but It's FUN

音楽、IT、サブカル、アイドル、その他思いつくまま、ルサンチマンの雑記です。

少女は何故、自殺配信しなければならなかったのか

あなたがもし、彼女の飛び込む場面の動画を期待してここに来たのであればどうぞ。他をあたって欲しい。
もしくはなんの話かわからなくても、他をあたって欲しい。

検索すれば、たかが片手ほどの小遣いのために彼女の死の瞬間をエサにアフィリエイトをしてる本物のクズみたいなサイトがいくらでも見つかるので。

彼女が何故死を配信しなければならなかったのか。
僕には知る由もないし、誰にもわかるはずもない。だから僕には語る権利もないのかも知れない。

けれども、僕は昨日からずっとずっと彼女のことを考えて、考え抜いた上で、一人でも多くの人に知ってもらいたい事がどうしてもあるのだ。

僕はアフィリエイトをしてない。だから小銭のためではないし、逆にまた、善意でもなんでもない。

単純にこれは僕の欲求のBlogだ。

 

とあるニュースサイトで彼女がアップロードした、彼女が泣きながら錠剤を粉々にしている動画を見た。筆者は「不可解な動画」としていたが、

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僕はこの光景をよく知っている。僕が昔付き合っていた彼女がこういう事をする子だった。

パニック障害である。

パニック障害は心の病気ではない。脳の障害である。彼女をメンヘラや鬱だとするサイトもあるが、そんな生易しいものではない。

メンヘラや鬱を「甘え」と呼ぶ人もいるし、僕も多少そう思う節もある。文字通り「適当」な仕事を与え、それに対して正当な評価をしてあげれば、つまりはこの社会において、必要な人物であるという認識さえ与えてしまえば、コロッと治ってしまう事もある。

だかパニック障害は心の問題ではなく、脳の伝達システムの故障であり、てんかん等と同じように、れっきとした障害である。そしてそれは同時に不安を抑える「セロトニン」という物質の不足をもたらす。
批判を恐れず例えるならば、パニック障害者に甘えるな、というのは、盲目の人にこっちを見て話せ、と言うのに等しい。

 

突然、自制が効かなくなる。感情がコントロール出来なくなる。そしてそれはいつでもどこでも突然に起こりうる。僕は何度も何度も何度も、その光景をこの目で見てきた。

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恐らく彼女が処方された薬は単なる抗うつ剤や睡眠誘発剤であり、そして彼女ははっきりとそうではない事を訴えてるのだ。

 

パニック障害は二次的に「予期不安」をもたらす。いつそれが起こるかわからないと言う不安だ。そのため、広場恐怖症(人がいる場所がこわくなる)を併発する。当たり前だ。いつ自分かおかしくなるか、わからないのだから。

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彼女の言葉を信じるのであれば、だが医者も他の大人も気づいていない。

 

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だから彼女は自分で解決策を見つけ出す。

 

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DXM(デキストロメトルファン)は主に咳止めに使用される成分である。普通に薬局で咳どめの風邪薬として手に入る。そしてそれを一度に12錠ほど飲んでトリップする遊びが昔から一定層で行われている。

彼女はトリップに逃げたのか?

違う。

DXMには「非選択的セロトニン再取り込み阻害」という副作用がある。
簡単に言えば脳内物質は血液のように循環してもとに戻るのだが、その逆戻りする「べん」を塞いでしまうのだ。つまりセロトニンを強制的に脳内に垂れ流しの状態にしてしまうのだ。セレトニンがなにか、お忘れの方は再度上記のパニック障害の説明を読んでほしい。そして泣きながら錠剤を砕く彼女の動画のスクリーンショットを確認してほしい。

不可解でもなんでもない。僕には彼女がパニック障害の最中に必死に市販の咳どめでなんとか普通の人間に戻ろうとしている動画にしか見えないのだ。
そしてそれを思うと、胸が苦しくて苦しくて、仕方ないのだ。

僕は医学の知識は皆無に等しい。
だからパニック障害に対する認識も、その対処法も、間違っているかもしれない。
けれども問題はそこではない。

知識のない僕と、そして恐らく知識のない彼女がたどり着いた答えが同じであるということ、
そして彼女はそれをずっと訴えていたのに、それに誰もきづいてあげれなかったこと。

もう一度いおう。
パニック障害は心の病でもなんでもない。れっきとした障害だ。
そしてそれは100人に一人が持っているとも言われているのだ。
そういう認識を、一人でも多くの大人が持っていたら、何かが違っていたのかもしれない。

鬱やたんなるメンヘラと区別しづらいと思う。単純に甘えているだけに思うかもしれない。

「少女は何故、自殺配信しなければならなかったのか」

その答えは僕にもわからないし、わかったフリもしたくもない。

けれども、彼女の飛び込む動画を小銭稼ぎに利用するクズ中のクズに加担するのも、
少し真面目に、真剣に、考えてみるのも僕やあなたの自由な権利だとするのだとしたら

ぜひ、あなたに後者を選んで頂きたいと、心から願うのである。

では。